こんにちは、トミケンです。緊急事態宣言中のため県外へのキャンプは控えて、密にならないようなキャンプ体験を探していました。そこで目に入ったのが、ずっと前から気になっていた『宝満山キャンプセンター』でした。
筑紫平野の太宰府の背後にそびえる宝満山は、福岡県を南北に貫く三郡山地の山のひとつです。九州で最も登山客が多いとして知られるこの山は、霊山として信仰されてきました。ふもとに竈門神社があるのもその理由なんだそうです。その宝満山の頂上付近にあるキャンプ場が宝満山キャンプセンターです。つまりこのキャンプ場へは、登山しないとたどり着けないのです!ウエイトをあげまくっている最近の体に鞭を打って、登山&キャンプに初挑戦してきました!
宝満山へ
宝満山を目指すなら、竈門神社を目的地にすればわかりやすいでしょう。まずはナビで竈門神社を目指します。自宅から30分なので、下山でくたくたになっているであろう帰りのことを考えると幸せです。
宝満山の登山は多くのルートがあるようで、今回は初心者向けのオーソドックスな正面登山道を選択しました。竈門神社の裏手が登山口になります。駐車場は竈門神社の麓のところと上に登ったところに鳥飼駐車場があります。今回は鳥飼駐車場を利用しました。駐車場は無人になっており、代金を箱に入れる性善説MAXなシステムで、こちらで400円を支払います。ちなみに竈門神社の駐車場は参拝客用なので使えませんのでご注意を!
登山道
登山初心者の私は「もし登山道から外れたらどうしよう」と不安だらけのスタートでした。しかし、その心配は杞憂に終わります。道標がたくさんあるし、登山者が多いのでわかりやすいです。もしわからなかったら、少し待って登山者に聞けば良いと思います。
登山道は、最初から最後までのほとんどが岩の階段です。宝満山は低山で登山者も多いので、もっと気軽なイメージを持ってましたが、正直かなりきついです。しかも、テント・水2.5リットル・食料・ガスコンロ・マットなどをリュックに詰め込んでいますので、これが重くのしかかります。平地を歩くには問題はないのですが、階段の上り下りは足腰にきましたね。『膝が震える』ってこういうことなんだ!と貴重な経験をしました。
登山の挨拶
バテバテの状態で気づいた事があります。登山者ってすれ違うときに「こんにちは!」って挨拶を交わすんですが、子供に「頑張ってね!」とか「ここまで登れたんだ!凄いねー!」とか優しい言葉をかけてくれる方が多かったんです。挨拶や何気ない会話を交わすたびに、クタクタの身体と心が少し回復するんですよね。
この登山の挨拶の文化って、ただの挨拶ではなくて「頑張れ!」「お互いがんばろうね」みたいなエールも含まれていて、それが文化になって育っていったのかなと勝手に推測しました。素晴らしいことですね!
キャンプセンターへ
ついにキャンプセンターに到着!12:30くらいから登り始めて、15:00くらいに到着しました。休憩も多く取ったので、大人だったら2時間くらいで登れると思います。
キャンプセンターにはすでに20くらいのテントが張られていました。テントを貼る前に管理人さんに「テント張ります!」と声をかけるルールのようです。山小屋(楞伽院山荘)を使う場合は有料ですが、テントは無料です!料金を表にまとめました。
山小屋利用料金 | 大人 | 子供 |
---|---|---|
宿泊 | 500円 | 200円 |
利用 | 50円 | 50円 |
この日は最終的には30テント以上になり、過去最多のテント数だったそうです。通路にもテントが溢れ出してました。登山とキャンプのブームは確実にここまで広がってますね。ちなみに予約などは受けておらず、いつでも使えるようになっているそうです。「せっかくきつい思いをして登ってきたのにテントをはれなかったらかわいそうだ。常連さんを山小屋に入れてでも、テントを張ってもらう」と管理人さんがおっしゃっていて、私の中の山男リスペクトバロメーターが100%を突破しました。
いざ頂上へ
翌朝に宝満山の頂上を目指します。私たちは日の出は見ずに、7時頃に登りました。頂上まではキャンプセンターから10分くらいです。途中で岩を登る難所がありますが、チェーンやはしごみたいなものもあって、小学2年生でも登れました!頂上からの景色は感無量です。久々の登山でしたが、この達成感は何ものにも代え難いですね。
設備紹介
山の上のキャンプ場なので、最低限のトイレと水場しかありません。炊事場はありませんし、キャンプで出たすべてのゴミを持ち帰ります。山小屋も寝るだけみたいな感じですね。毛布が常設されていました。シンプルな設備なんですが、ここの魅力は何と言っても管理人さんや常連さんがあたたかい。管理人さん、いろいろありがとうございました!ちなみに管理人さんは週末のみの滞在だそうです。
耳栓が必須!
パーティーや顔見知りが多いので、夜は普通のキャンプと同じようにあちこちで宴がひらかれております。しかし、22時でほぼみなさん終了されていたので、マナーはきちんと守れてますね。さすが山の人たちです。リスペクト。
この日は、そんなに広くないスペースに30ものテントが張られていましたので、必然的におとなりさんの距離はなくなりますね。登山で疲れていて、かつ、お酒入っているからか、とにかくイビキが凄いです!あっちこっちのテントから重なり合った楽器のように規則正しいリズムで聴こえてきますwまた、日の出を見るために朝5:00ころから動かれる人もいらっしゃいます。アラームもあちこちで聞こえます。ですので、神経質な方は耳栓が必須アイテムだと思います。耳栓を忘れないようにしましょう!寝れなくて体力が回復しなかったら下山が危ないですからね!
あとあったほうが良いと思ったのは、ウォーターキャリーです。これは通常のキャンプでも使えそうなので、さっそく購しました。
まとめ
スタンダードなキャンプに飽きた方におすすめのキャンプ場でした。登山をするため装備も軽量なものが必要なので、準備は大変です。体力も使います。しかし、それ以上に山の頂上に到着したときには達成感が得られるし、子供との絆が深まったように感じます。
また、下山の途中で私の登山靴の靴底がとれてしまって、テントの紐を使って何度も固定していました。応急処置なので5分でとれてしまいます。何度も紐で靴底を固定していたら、「これでぐるぐる巻きにしてください」と女性の方がテーピングを貸してくれました。天使とはこの方のことを言うんですね。この方がいなかったら、下山に相当苦戦していたと思います。本当にありがとうございました!
下山後は温泉「都久志(つくし)の湯」に行って旅の疲れを癒しました。温泉が近くにあると良いですねー。
山小屋から帰る際に管理人さんから「またおいでよ!」と声をかけて頂きました。あ、これ映画「岳(ガク)」で小栗旬が言っていたやつだ!そんな山の人たちのあたたかさにふれた素晴らしい時間でした!
Amazonのキャンプアイテムのまとめをこちらに記載しているので、ご興味ある方はぜひ覗いてください。
Good
Bad
宝満山キャンプセンター
詳しくはこちらをご確認ください。
問合せ:092-921-2121(太宰府市観光推進課)
〒818-0100 太宰府市北谷
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