もう、結論から言います。釣れませんでした!!!
「有明海は釣れない」を最近よく耳にします。釣具屋さんでも、佐賀での海釣り=東シナ海になっています。はたして本当にそうなのか?今回のこの検証は、私一人だと信憑性が薄いので、数々のランカーシーバスやメーター超えのカンパチなどを多く釣り上げてきた義理の兄貴と検証してみたんです。
早津江川へ
まずはポイントですが、今回は有明海に面する早津江川の河口で糸をたれます。選んだのは下記の2か所です。ちなみにポイントは、このブログの特性上、 子供も安全に釣れるところを探しています。
ポイント①
潮は満潮、ポイントには水門もあって、潮が混じる絶好のポイント。堤防の内側まで魚は入ってきているのか?エサは青虫でサオ2本で釣り。ルアーでも竿2本の計4本の竿です。水面をみるとボラや鯉、ナマズなどが泳いでいます。この時点では釣れる気しかしませんでした。
子供には入門セットのリールと竿を持たせていますが、全然これで良いです。おすすめです。
エサを付けて、投げ釣りは、ハゼ、ボラ、セイゴ狙い。ルアーはもちろんシーバスです。ワーム、ミノー、バイブレーションと試すもNO FISH。投げ釣りのエサは食われている感じもなく、しっかりと着いたまま。水面に魚はいるけど(ルアーも青虫も食わない・・・)、海底にはいない???と言うことで、このポイント①はあきらめて、本流に出ることにしました。
ポイント②
本流のポイントを探しまわって、ポイント②に到着したころには、潮がたいぶ引いていました。急いで準備して、本流と水門との通り道へエサとルアーを投げ入れます。
短時間勝負でしたが、ここでもNO FISH。義理の兄と、ひと昔前とは全然違うねと言いながら帰路につきました。普段なら「今日もボウズだったぜ!」と終わりなのですが、釣れなすぎる。実は去年も職場の上司と行ったのですが、この時もボウズでした。あまりにも釣れなさすぎる。私は、この惨状の理由を探る必要があるなと感じたわけです。
有明海ひと昔
何を隠そう(隠していませんがw)私は佐賀県佐賀市の出身です。佐賀市在住の頃は、有明海までは自転車でも行ける距離でした。小学生の頃は毎週日曜日になると、早起きして有明海までチャリンコ漕いで出陣していたものです。よく母親に「また釣りに行くとねー!宿題ばせんねー!」と怒られてましたっけ。釣り上げた魚(主にハゼやワラスボ)は、ばあちゃんに渡して、お小遣いをもらっていたので、当時の貴重なお小遣いに。だから釣りはやめれませんでしたw
30年前は餌を付けて、海に投げておけば、ハゼかワラスボが釣れ、いつも数匹は持ち帰っていました。時々、セイゴやウナギやボラなども釣れる、良い印象しかありませんでした。有明海だったらバカでもアホでも私でも釣れる。その印象です。
変わりゆく有明海
すくすくと育って、いつの間にか野球とバンドに夢中になっておりました。高校を卒業し、東京に18年間住んでいたので、長い間ほとんど釣りには行っておりません。その間に起きたことは、諫早湾が国の政策によって閉ざされてしまいした。テレビで何度も見た湾にギロチンと呼ばれた壁が落ちていく様は、無関係ながら心が痛んだものです。いまだにこの様々な問題は解決する様子は無く、莫大な税金が使われ続けています。この出来事を機に、有明海の生態がずいぶん変わってしまったと多くの方から聞きます。確かに、いつもはドロの上にたくさん見かけていた、ムツゴロウやシオマネキやトビハゼの姿も数が少なくなっていますね。
様々な要因
しかし、このギロチンのせいで有明海の生態系が変わったと断言するのはナンセンスのようなんです。調べてみると、生態系が変わり始めると同時頃に、有明海ではいろいろな政策が行われています。ギロチンも諫早湾の水害を無くす目的で作られていますので、もちろん一概に”悪”では無いのです。
もちろん生態系の変化や水質変化の原因には、ギロチンの影響はあると思いますが、1985年に有明海に流れ入る河川流の45%を誇る九州一級河川の筑後川に「筑後大堰(おおせき)」が作られています。この影響で、有明海に注がれる栄養分などの減少があったようですね。この時にも有明海漁業協同組合が激しい反対をしていたようです。
熊本新港で3キロにもわたる堤防が作られており、反時計まわりの有明海の潮の流れを止めてしまっているとの声もあります。釣りはしやすそうですが、肝心の魚が減っては・・・
また、海苔の酸処理剤(有毒物)の使用後の海への廃棄も問題のようですね。これ、やめるように通達されているけど、いまだに後を絶たないとのことです。酸処理剤の使用が開始された昭和59年からは海苔の養殖は順調に生産量が増加していくのですが、貝類は激減しているんです。
ちなみに今年の海苔の出荷量は例年の10%ほど少ないそうです。佐賀新聞Liveでグラフを見つけたんですが、年々出荷量も減少していますね。これは本当に問題です。
あとはゴミ問題です。今回も有明海で多くのゴミを見つけました。堤防には電化製品や古タイヤなどびっくりするような大型のものも。自然にゴミを捨てるやつは、一生呪われて、その人だけが不幸な人生になりますように。
まとめ
どれも仮設の積み立てでしかないのですが、やっぱりそれぞれが微量ながら、有明海に何らかの影響を与えていると素人ながらも思うのです。その結果、庭のように釣り遊んだ有明海が変わってしまった。悲しいかな、これが現実なんですね。時間は戻せないし、現実は受け入れるしかない。大切なのは未来なんです。佐賀県には素晴らしいところがたくさんあります(佐賀の観光はこちら)。特に自然は佐賀県にとって、もっと人を呼び込める資源だと思っています。この自然を活かして、温泉や佐賀牛などのグルメとも協業しながら、地域活性が出来れば良いですね。この日本のほとんどが、限界集落なのですから。このブログを通して、一つでも多くの家族が、キャンプや釣りに行ってくれて、その周辺の地域活性に繋がれば幸いです。有明海にも釣り人が戻ってきますように!
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